ごあいさつ

 平成29年は、私が鮫川村に移住して30年目になります。

 昭和63年に友人とともに、ふるさと留学(山村留学)を始め、親元を離れ自然の中で山村生活をしてみたい都会の子どもたちと一緒に様々な活動しながら共同生活をしてきました。20数年間、村の方々や学校とつながりながら、多くの卒業生が巣立ちました。これまでたくさんの方々に助けていただきながら、歩んでこれたことに感謝しています。時代の流れの中、ともに経営をしてきた仲間も新しい道を見つけ、今はそれぞれ活躍しています。

 私は、地元の子どもの教育に少しでも役立てればと思い、小規模な学習塾・土・日曜日を利用した週末宿泊学習塾をやりながら、学校の夏休み・冬休みには、短期体験留学を実施して、地元の子どもたちと他県の子どもたちとの交流をしていました。また、外国の人たちの短期受け入れもしていました。

 しかし、2011年3月11日の大震災のあとの福島原発の事故により、放射能の拡散が発生。そのために、もう子供たちに自然の素晴らしさを伝えることが出来ないと考え、この年を境に、地元の子どもたちの学習塾を残し、すべての活動を停止しました。

 私は村の宿泊施設で働きながら、不安な未来に足をふみだせず家の改装を続けていました。やっと前を向けるようになった時、実はずっと以前から妻の夢であったカフェを2014年5月、10年かけて自力で改装した、土・日曜日だけの絵本カフェです。

絵本カフェ外観絵本カフェ絵本カフェ絵本カフェ絵本カフェ  

 2016年、村の役場を退職した友人が、これまでやってきたことを、NPO法人を設立して再開しませんかと声をかけてくれました。その声に押されて、事務的なことは任せ、私は私の思いを語るだけでしたが2016年12月、県の認証を得て、登記その他諸々の手続きを完了しました。

 今回再出発するにあたり、県内外の人たちとの交流はもちろんのこと、村の人たちとの関りをさらに深めていきたいと考えています。

 私は、こころを育てる栄養は晴れ、曇り、雨、雪などの天候・植物の成長・土・においなど自然が日々与えてくれるもの。その上で、朝目を覚まし、「おはよう」から始まる家族との関り、子どもは学校での勉強はもちろんのこと、多くの人たちとの関りから学ぶ社会性を、育てていければと。

 

 今の私に頭の中にあるのは、

 我が家のグランド・裏山を中心に地球と対話をしながら楽しく過ごせる場所づくりを進め、

老若男女が集い語れる場所をつくりたい。

 小さな森の文庫やそこでの読書会、講演会、音楽会、様々な体験活動などを企画していきたい。

少しでも文化度をあげたい。

 花の種を蒔き、野菜を育て、メダカがいる水辺をつくりたい。

 木の上に家を作って星を観たい・・・。

 

キャラクター

 

 私はやりたいことがたくさんあります。でも体はひとつ。能力も少し。

 だから様々な能力を持っている人たちが集まって、教えたり、教えられたり・・・

 そんな活動が出来ればと考えています。

 

 そんな活動に参加してみませんか?

 そして自分の持っている能力をアップ、また隠れている能力を見つけませんか。

 そして自らの力で「こころ」育て 鍛えませんか。

 

特定非営利活動法人 こころ育つ小さな森の塾

 理事長 小森洋一